『伏 鉄砲娘の捕物帳』を観てきた

伏が人間を食べるのではない、将軍に化けたチャック・ノリスが食べているのだ。

少し前にアニメ化された『GOSICK -ゴシック-』や『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』などで知られる桜庭一樹の小説が『忘念のザムド』で知られる宮地昌幸によって映画化されたので観に行ってきました。

結論からいうと惜しい作品でした。観られないほどではないけどオススメはできない。寿美菜子が出ていれば80点とはいったけど構成が残念だった。

基本的にエピソードを詰めすぎだと思う。劇場尺という範囲で主人公浜路と信乃の関係、そして信乃たちを狩るもの達だけでも結構なボリュームがあるのに、浜路の田舎暮らし、浜路の兄道節と船虫の話、凍鶴などそんなに時間をさかなくてもよいような話がたくさんあり、結果的に結末の各キャラクターの行動原理が不明で唐突的な話になってしまっている。後半の山場などは数分前とは態度ががらりと変わるキャラもいて困惑する。もう少しこの物語でなにを伝えたいかを吟味して選択する必要があったのではないかと思う。

根底に流れる話やキャラの動きや演出などは良かったので少しもったいないかな。ザムド的な感じが好きな人にはお勧めの演出です。

滝沢馬琴とお道の以外は声優の演技も良かった。寿美菜子いいよいいよ。コイ☆セントとかFF13とか作品に恵まれないけど。お道のCharaは本業じゃないのでセリフを歌ってるような感じだった。馬琴は桂歌丸はあまり違和感はなかったけど本業に囲まれると少し物足りない感じになってしまうね。凍鶴の声が水樹奈々だということに気が付くのに少し時間がかかった。

最後に髪をほどいた浜路が可愛い。なぜはじめからその髪型にしなかった!

細かいことは気にしない人にはお勧め。細かいことを気にする人はレイトなどでもやっとしてください。

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