いやぁ、クソ映画だった(褒め言葉)。ロバート・ロドリゲス、やりおったわ。
2014年12本目の映画は『マチェーテ・キルズ』。ナタ1本で敵をバッサバッサ斬る痛快アクションの2作目。前作『マチェーテ』が少しネタを仕込んだ程度のわりと普通のアクション映画になっていたと思ったので、このシリーズではネタ要素は控えめで行くのかなと思ったら2作目で本領を発揮してきやがった。完全に油断してました。
ニセ予告からすでに爆笑の嵐。『マチェーテ・キルズ・アゲイン・イン・スペース』って。ナタがフォースで光ってるよ(笑)。ここはサービスカットなんだろう……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
核となるストーリーはあるものの全編ネタ満載。序盤の戦闘で配電盤にナタを刺したと思ったら自分は感電せずに手を握っていた敵だけが感電死。すでにヤバイ雰囲気が漂う。マチェーテ無敵だ。そんなマチェーテですが不意にあっさりとやられてしまうのがなんなんだって思うわけですが、気にしてはいけない。その他にもガトリングブラにチンチン型の銃で襲ってくる美女殺し屋などネタが尽きません。ワイヤーをヘリコプターの羽にに引っ掛けてナタを持って自分が回転、近づいてくる敵の首をちょんぱしていくシーンはバカだと笑えました。
クローンとの格闘、メル・ギブソンとのやりとりも面白かった。チャーリー・シーンは昼間から酒をあおって、アサルトライフルをぶっ放すような大統領だったけど、この中ではまともな人だった。タコス屋も前作に引き続き参戦。部下の人はあっさりいなくなった。
前作で大受けだった「マチェーテ、○○しない」は「Tweetしない」とかパワーアップしたけど、さすがにこのネタは飽きたな。そこかしこに突っ込まれててお腹いっぱい。
殺し屋のひとりにカメレオンという姿を変える殺し屋がいるのですが、途中の保安官風の人がアントニオ・バンデラスだとは気がつかなかった。確かにじっくり見るとそれらしい面影はあるけど歳取ったな。今でも好青年っぽいチャーリー・シーンとは大違いだ。ちなみにレディー・ガガもカメレオンの一部として出演してた。
グラインドハウス的な映画が好きな人は、この作風に飽きていなければ楽しめると思います。それ以外の人は観てはいけません(笑)。