スク水とパンチラ推しは監督の趣味か?『映画 僕は友達が少ない』

2014年6本目の劇場鑑賞は『映画 僕は友達が少ない』。

有名ラノベを実写映画化したもの。演者の大谷澪自身が原作のファンとあって星奈の再現度はかなり高いので一見の価値あり。物語としてはまとまっているけど、淡々として少しお盛り上がりに欠ける。原作の設定をほぼ再現したため設定が少し痛い。役者の演技はかなり頑張ってたので前述の設定が余計に。そして、無駄にエロいという我々の映画鑑賞会には最適な作品であった。積極的に踏みたい人にはお勧め。女の子二人組は盛り上がっていたので瀬戸康史や栗原類のファンなら楽しめるかも。

不良っぽい外見と不良に絡まれることでそっち系の人と勘違いされてる小鷹、エア友達会話しているところ小鷹に見られてしまいその時の会話が元で「隣人部」を作る夜空、「隣人部」の部員募集ポスターに隠された文字をみて部室にきた星奈、雄々しい小鷹に憧れて舎弟を志願してきた幸村、実験の失敗で気絶してたところを小鷹に助けられた理科など、ほとんどが原作通りの設定となっており、また過去に遊んでいた少年が誰だったのかを思い出す話になっており、ほぼ原作に忠実な内容になっている。ただし、小鳩の髪の毛が黒髪、星奈の父親が市議会議員で酒池肉林なエロ親父、ステラが巨乳の遊女に改変されているのは原作と異なる。おそらく星奈の父親は星奈が引きこもる原因として尺の関係上改変したと思うが、小鳩が黒髪なのとゴスロリ衣装のシーンが制服より少ないは監督の趣味なのか謎。

お話は隣人部の成り立ちとカラオケボックスの話、ロマンシング佐賀という話で構成されている。成り立ちの部分はほぼ原作通りだけど、カラオケボックスは結局ひとりでカラオケをするという残念なシーンがなくなっており、隣人部の結束を強くするような逆方向の話に変わっている。ここで結束を強化しないとラストの演出が唐突になってしまうため、この変更は致し方ないか。ロマンシング佐賀は仮想現実世界を体験できる装置に変わっている。エロを省けばわりと幸村のいじめや星奈の悩みとかも回収できたのに残念だ。

この映画のみどころはキャスト陣の演技だろう。忠実にキャラを再現しすぎて少し寒いくらいだ。北乃きいの演技だけで十分だったのに、大谷澪の演技がさらに上だった。瀬戸康史はやっぱり目つきが優しい(笑)。理科と幸村、マリアは演技はともかく役者の顔つきが少し原作と違いすぎて違和感があるかもしれない。天馬とステラに至っては別人なので気にするな。

で、この映画の最も意味不明なところがエロだ。冒頭でプールでスク水が映るのは熱い放課後の部活的な演出として良しとしよう。ただ、その後場面切り替えごとに食い込んだスク水を直すシーン、スク水でシャワーを浴びてるシーンが差し込まれるのは完全に意味が分からない。主人公の紹介の間に中盤で出てくるニップレスの巨乳ちゃんの映像が差し込まれるのも謎回想すぎる。そして、パンモロが多い。北乃きいのガードだけは硬かったが(笑)。これがなければもう少しまともだった気がする。

ロケ地はなぜか豊郷小学校と滋賀県だった。隣人部の部室の前の手すりに亀が乗っており、これはと思ったがエンディングのクレジットにしっかりと豊郷小学校と記載されていた。この選択はけいおん!を想像させてしまうのでどうかと思う。

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朝9:40の回とはいえ、初日の映画の日1000円で自分の友達2人を含めて9人しか鑑賞者がいなかった。この写真の入場者特典のしおりは第3弾まであるらしい。5万、2万、2万の配布がはけるのか心配だ。東映配給というは少し驚いた。

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