『Re:ゼロから始める異世界生活 1』読んだ

IMG_20140306_233617すでに2巻も発売さてるのに1巻の感想かよという視線にめげずに書く。

小説家になろうというウェブサイトにて2500万PV突破を達成したラノベを書籍化したもの。エルハザード(古)的な異世界ものかとおもったらループものだった。なるほど「Re:」だ。全体的に読みやすい文章で、キャラも魅力的で、面白かった。

コンビニ帰りに突如、異世界に召喚された高校生ナツキ・スバル。これは流行の異世界召喚か!? しかし、召喚者はおらず、物盗りに襲われ早々におとずれる命の危機。そんな彼を救ったのは、謎の銀髪美少女と猫精霊だった。恩を返す名目でスバルは少女の物探しに協力する。ようやくその手がかりがつかめた時、スバルと少女は何者かに襲撃され命を落としたーーはずが、気がつくと初めて異世界に召喚された場所にスバルはいた。

スバルは「死に戻り」という能力こそ持っているものの、異世界召喚物では珍しいくらいの凡人。魔法が使えるわけでもなければ頭も良いわけではなく、その辺にいる普通の高校生。「死に戻り」という能力を上手くいかすまでに非常に時間がかかるし、物ごとの解決もベストとはいえない選択をいくつもする。正直なところ最後の「死に戻り」より前は、読みながらなんでこんなにバカなんだと嫌いになりかけていたが、最後ですべてを取り返した。1巻のラストの話に関してはスバルは最高だった。まあ、となりでそれ以上にラインハルトがキラキラしていたが(笑)。

では、序盤はどうすればよいか。銀髪の美少女サテラに萌えるがよい。思ったことを素直に言えない恥ずかしがり屋さんで非常に可愛い。そんなサテラの気持ちを代弁する猫精霊のパックとのコンビが完璧。そして、。極めつけが、「……もう、スバルのオタンコナス」である。可愛すぎる。このちょいちょいはさんでくる死語が本当に可愛い。スバルの「きょうびきかねー」がさらに素敵。その他の登場人物ロム爺やフェルトもいい。キャラを作るのが上手いと感じた。

おそらく2周目(はじめての死に戻りの後)の話でスバルが時間が巻戻っていることに気がつかないことに、何人かは納得がいかないと思う。俺もはじめはそうだったが、何回か読んでいるうちに、ゲームの知識を豊富に持っているスバルは、その時自分に起きている現象をドラクエの全滅後の復活ようのように思ったじゃないだろうかと考えた。ループというのはある程度科学の素養がないととっさには認識できなさそうだから。スバルにはそんな頭はなさそうだ。

少し気になるのは挿絵。サテラやパック、フェルトはいいのだが、エルザがすごいババアにみえる。妖艶と言うより熟女。すごんでるキャラを書くのが苦手なんだろうか。

そんなわけで圧倒的な引きで終わったので2巻が楽しみだ。

コメントを残す(メールアドレスとウェブサイトは任意です)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください