賀東招二の触手プレイが光る『天才魔術師と竜を駆る姫君』

TRPGのゲームマスターとプレイヤーの勉強のためにたまたま目についたリプレイ本『グランクレスト・リプレイ ライブ・ファンタジア 天才魔法師と竜を駆る姫君』を買った。水野良が世界観設定をTRPG『グランクレスト』をファンタジア文庫ゆかりの作家陣がプレイするという内容。自分もTRPGかじってるけど、こんな風に自然にキャラになりきって応答できたらいいなって思った。

IMG_20140221_015603

ゲームマスターが『グランクレスト』を作った矢野俊策、プレイヤーは『鋼殻のレギオス』の挿絵を描いてる深遊、『フルメタル・パニック!』の作者賀東招二、『ハイスクールD×D』の作者石踏一榮、『PSYCHO-PASS』の脚本を書いてる深見真という面々。

深遊さんのキャラがは虫類とか奇妙な動物が好きで弟想いの王女、賀東さんのキャラが天才天災魔法師だけど記憶喪失で得意魔法は触手系、石踏さんのキャラが変身キャラなんだけど変身後の姿がサメ、深見さんは王国の暗部を担当する拷問好きの人でアイアンメイデンを道具入れにして持ち歩いているとかひと癖もふた癖もある。これらの要望をとりこんでまとめた矢野さんはすごい。

とくに笑ったのが賀東さん演じる天災魔法師ヌルの登場シーン。真っ裸とかいきなり触手で攻撃とかもう変態すぎる。このシーンの他のプレイヤーとのやりとりはかなり楽しいことになっている。そして、最後の無謀な選択とその結末はかなり盛り上がった。最後のゲームマスターの解説から考えるとかなり奇跡的だったことがうかがえる。

自分がプレイするときはステータスに縛られたロールをしてしまうことが多いんだけど、このリプレイを読む限りはあまりステータスを気にせず、自由にロールした方が面白いなと思った。あと、ゲームマスター面ではシーンで選択肢を絞ることで脇道にそれることを防いで、逆にプレイヤーのロールを充実させている感じが良かった。ゲームマスターも予期しなかった展開という面白さは少しなくなるけど、最後までやり遂げるという場合はこの方法がいいのかも。

 

 

コメントを残す(メールアドレスとウェブサイトは任意です)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください