ふたりのポラリス

3巻も非常に面白かった。主人公、星(ひかり)の葛藤が分かりすぎて辛い。

『ふたりのポラリス』は、空気を読むことで表向きは上手く関係を築いてる星とクラスメイトからパシりにされている深月(みつき)が、ある日両親の再婚によって姉妹になってしまい、今までの関係を壊されたくない一方で深月を救いたいという星の葛藤を描いたマンガです。

深月をパシりから解放して、自分たちのグループに引き込むことに成功した星だったけど、逆に本音で友達と付き合える深月に嫉妬を感じてしまう。このまま闇落ちしてしまうのか、それとも本音で友達と付き合えるようになるのか3巻につづくという感じだったのですが、そんなにすぐに生き方を変えられない星。本音で付き合ってグループに溶け込みまくっている深月とは対象に孤独になっていくところが、非常に切ない。

違うよなぁと内心思っていても、相手に合わせた答えをしてしまう星の気持ちは良く分かる。今後もこの関係が維持できるのか分からないとなかなか踏み出せない。

3巻でお隣に引っ越してくる血のつながった宇野兄妹の登場も良かった。真晴ちゃん可愛い。未だに腹を割った関係を築けていない星と深月は宇野兄妹のような関係を築けるのだろうか。今後の展開が楽しみ。

ラスト星と深月の対決は非常に良かった。分かる、分かりすぎる。そして、星と深月の関係に気が付いていると思う友達のミイが今後どういう絡みをしてくるのか気になります。

ついでにこの作品が好きなった人にはえばんふみの『ブルーフレンド』をオススメしたい。

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