デットプール2

前作より悪ノリが増えているがストーリーの軽快さとアクションのバランスはここ最近のマーベル映画の中では楽しかった。

全編ネタ満載

この映画、とにかくいろいろなネタがちりばめられていて、元ネタを全部書き出すだけでwikiが立ちそうです。自分は2008年ぐらいからマーベル関係の映画を見始めたのですが、その程度でも結構楽しめました。デットプール演じるライアン・レイノルズのヒット作に恵まれないネタや前作に続きスーパーヒーロー着地使えないネタ、他のX-MENや制作会社に対する皮肉とか、B級映画ネタとか、デットプールが何かに例えたらいじりなんだなと思うほど。シャークネードって言って何人がこの映画を知っているのか(笑)。『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』を観たとき、コイツはデットプールで良いのかと思っていたのがネタにされていて懐かしかったです。

もちろんこれらのネタを全く知らなくても少し下品なところもあるのですが笑えるような作りになっています。Xフォースの初出動シーンやデットプールの切断後の復活シーン、ラストバトルでアレのケツにケーブル(ヒーローの方じゃないよ)をぶっ刺すシーンとかとにかく劇場でもみんなで笑い飛ばせるシーンが多くて楽しいです。アベンジャースやX-MENなど他のシリーズはイデオロギーの対立や苦悩するヒーローみたいなのが増えてきましたが、デットプールは地球を守るみたいな壮大な目標がなく、救いたい者を救う感じなのでヒーローとしてサッパリしていて良い。劇場まで言ってうじうじするヒーローとか観たくないんじゃー。「シリアスすぎるDCユニバース出身かよ」は笑った。

そして、ブラピの無駄づかいはすごかった。ブラピもわりと仕事選ばないよね。あと、ユキオ可愛い。

グロシーン多め

デットプールが不死身で刀使いなだけに人体切断などのシーンがあります。マチェーテのように画面が真っ赤になったり、血飛沫が飛び散るようなことはありませんが、気になる人は端の席でいつでもエスケープできるようにしておいた方が良いかも。

忽那汐里だと……

劇中で出てくるユキオというヒーローがいるのですが、どこかで観たことあるなと思ったら忽那汐里でした。『家政婦のミタ』が印象に残ってるんですが、最近は海外でも活躍してるんですね。オスカー御三家の武井咲、剛力彩芽の中では活動が地味な感じでしたが着々と女優のキャリア積んでるんですね。今後も楽しみ。

ちゃんとヒーロー映画

バトルシーンについてはケーブルとの初対決シーンが一番盛り上がったかな。ケーブルの初登場シーンとあって、ケーブルの能力をふんだんに使ってデットプール戦ったし、デットプールも能力が封じられてる中でケーブルの能力を逆に利用して面白かった。その他のシーンはアクションとしては地味な感じだったけど、ギャグと合わせてみるとシーンとしては面白かった。

そして、ドミノさん最強ですよね。彼女の周りだけ次元が歪んでる感じで彼女単体の作品みてみたい。ピンチがないので面白くないかも知れませんが。

俺ちゃんのキャラが注目される作品ですが、ケーブルと戦いの中で方向性は違うものの、お互いに失ったものなどの共通点を経て、理解し合う姿はさすがヒーロー映画という感じで、どこぞのシビル・ウォーより100倍良かった。

 

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