先月開催されたボードゲームのイベント「ゲームマーケット2017秋」でいつもボードゲームを遊んでいる友達と買い合ったゲームを遊んでみた。
秘湯!魔王城の湯(劇団kabrock)
みんなで作った温泉にオトモを連れて殴り込むカードゲーム(雑)。
自分の手番が回ってきたら山札から3枚ドローして、オトモカードを自分のエリアに配置する、オンセンカードを温泉エリアに配置する、温泉エリアに裏向きで置かれているカード1枚を覗き見する、温泉エリアに裏向きで置かれているカード2枚を入れ替えるの4つのアクションのうち2つを実行して、残ったカードを破棄して手番終了というのを5巡行い、最後に入りたい温泉を指定して得点計算、得点の多い人が勝ちという分かりやすいゲーム。
かなりドロー運要素が強いゲームなので、場の雰囲気を楽しむゲームと考えた方が良さそう。
やり込んでいないので間違っているかもしれないけど、情報を持っている持っていないの差がでやすいので、みんなが温泉作りより裏向きカードの情報集めとオトモの配置に専念すると温泉の数が少なくなってしまう。結果的に、裏向きのカードを知っている、オトモが多い人が有利になってしまうので、誰もオンセンカードの配置をしなくなるのではないかと思いました。オトモが多い人は腰が重いから選択順が後とか、裏向きのカードを覗くのは2行動分とかだと良かったかも。
あと、温泉選択で被った場合、敗れた人は残った誰も指定していない温泉から選ぶドラフト会議みたいなシステムで良いんだよね。ルール的には再び選ぶタイミングが明確に書かれていなかったので、すでに被った温泉以外の選択済みの温泉も選べるように取れたので。
マジックメイズ(ヘムズユニバーサルゲームズ)
コントローラの十字キーとボタンを分解して、プレイヤーごとに担当するキーやボタンを決めて、泥棒ヒーローを操作して、時間内にショッピングモールから装備品を奪って脱出するゲーム。ドイツのボードゲームショーでいい感じの賞を取ったらしいので面白さはお墨付き。
迷路のように入り組んだ道をヒーロー(コマ)を操作して移動する単純な遊びなんだけど、動かす方向はプレイヤーが別々に担当してるので、みんなが上に行かせたいと思っていても、上に移動させる担当の人が気が付かないとまったく進まない上に、相談禁止なので本当に気が付いてもらうしかないというのが面白いところ。しかも、制限時間があるから焦る焦る。
誰かに行動してもらいたいときは、それを示す赤いピンをその人に渡すことで「あなたの出番ですよ」とやんわりと教えることができるんだけど、渡された方はわりと「え?私の出番?」ってなってわりと混乱する。これはこれでドキドキ感を味わえます。「私じゃないよ」って他の人にピンそのまま渡したりね。あと、焦るあまり何度もピンで机を叩く行為は止めましょう(たしかルール違反だっけ?)。
ゲーム中はコミュニケーション禁止なので感想戦であの時の動きはどういう意図だったのとか話すのが楽しいです。ただ、ガチでない限り感想戦であまり相手を責めないようにしましょう。ゲーム的にものすごくギスギスします。
インスト簡単、マップと操作担当がランダムなので何回でも楽しめる、難易度の調節もできるという感じでパーティでもガチ(タイムアタック)でも楽しめるのは良くできている。わりとボードゲームの種類って枯れてきたと思ってたけど、まだまだ斬新なゲームが出てくるなぁって中のひとつ。
ねずみ海賊ラッタニア(OKAZU brand)
因幡の白兎のような自分の欲しいところまで誰かの頭を踏みつけながら進むゲーム(雑)。
非常に読み合いの熱い。1から10の好きなエリアに自分のコマを置いてその効果を得るという単純なゲームなんだけど、自分が効果を得ようと思うエリアまでのすべてのエリアに自分を含め誰かが進出していないと効果が得られないので、他のプレイヤーがどこに置きそうかを推測しながら自分が得しそうなエリアを選ぶゲーム。1や2は途切れることがないので確実に効果が得られる反面、被りが多いので効果が半減する、数字の大きいエリアは効果を独占できたり、強かったりするけど、なかなか繋がらないという状態で本当に読み合いが熱い。さらに陸の優先権がある手番、海の優先権がある手番や、商品を奪取するのに攻撃力が必要になり、他のプレイヤーと協力する必要があったりで、いろいろと選択肢があるので各プレイヤーの性格が本当に出やすいので面白い。特に後半はみんな上納(点数化)したくなるので上納できる番号が後ろすぎると間に誰も置かなくなってカオスになる。
1回しかプレイしていないので他の作戦があるかも知れないけど、少し酒場娘が安定して強い気がしました。あと、序盤は微妙だった農場主は後半上納したい時に1、2、3辺りが不要になると失敗しまくるので美味しいと思いました。あと、失敗してもお金になるので少し強気に行ける。攻撃アップ系の部下も単独で海賊できるようになるので使える。
3人で遊んだんだけど、3人プレイだと都合のよいNPCがいるので、4人プレイでもっとカオスを味わってみたい。
かうんとり(OKAZU Brand)
めくったカードみてお題のルールにそった内容を5秒以内に答えるパーティゲーム。
赤のカードだったら英語で、青のカードだったらいろはで答えるみたいにめくった瞬間にお題がきまるんだけど、お題の決め方が今の色で前の数字だったりして、頭が混乱するゲーム。お題をクリアしたことで油断してたり、次の自分の手番のことを考えてたりすると、たまにでる猫カードに殺されるのも面白い。
基本的にはパーティゲームなので、5秒ぐらいでぽんぽんプレイした方が楽しいです。カードめくるのをゆっくりすると準備ができすぎてあまり盛り上がらない気がします。
難易度は結構調整できるんだけど最後の方は無理だった。難易度は真ん中より下ぐらいが程よくみんな間違えるので楽しめるかも。
マジェスティ(アークライト)
自分の領地で働くする人を獲得して国力を上げるゲーム。
中央の人材を自分の領地に加えることで、自分や他のプレイヤーが効果を得て、得点を稼いでいくんだけど、人材はいちばん山札から遠いところが無料で、山札に近づくほどミープル(コスト)が必要になる。自分がいちばん得点できる人材を確保できるのが理想だけど、ミープルも無限ではないし、間接的に他のプレイヤーにミープルをあげる形になるので、非常に人材の選択が悩ましい。1点集中もダメで最終的には全部の施設に最低1人は人材がいないと点数的にかなり低くなるのでなかなか人材の取り方が悩ましい。しかも、12ターンしかないので無駄なことはほとんどできない。そして、無防備にしてると飛んでくる攻撃がかなり痛い。
ルール的には簡単なのに奥深い面白いゲームでした。A面よりB面の方が考えることが多くて面白かったけど、攻撃を受けるデメリットが大きいので、中央の人材の状況によってはバランスが悪くなるかもしれない。あと、対面に攻撃ができない系のゲームなので、座る位置重要。
ブタに神樹は癒されて。(Tagami Games)
いろいろてんこ盛りなゲーム。
ただの陣取りゲームなのかと思ったら、1列で15点を越えないように手持ちの点数を配置したり、列が交差しているので実は2列に影響していたり、逆に15点を越えてバーストしたら低い点数を配置した方が有利だったり、その配置する盤面にアイテムが埋まってるので掘った方がよかったりでいろいろ選択肢が多くて悩ましいゲーム。基本的に盤面で点数を稼ぐのが有利だと思うんだけど、むりに盤面での点数を狙わず、魔石(アイテム)プレイやカジノプレイでも行ける気がする。特にカジノは最終ターン最下位だった人がカジノと倍化だけで2位まで上り詰めたので、順位を操作して遊ぶという全く違う遊びができるかもしれないと思った。
列のトップ計算の時、魔石で順位が入れ替わるのがなかなか熱い。伏せておく月チップも不確定要素があって面白い。
少しゲーム性が高い人のでエキスパートなゲームが好きな人向けにはなるけど、盤面と魔石運用が面白いので、中から重量級のゲームが好きな人にはお勧めしたい。
まとめ
ということで1/3ぐらい遊んでみました。今のところどのゲームも特徴があって面白い。でも、ボードゲームをあまりやらない人と遊べるパーティ系のゲームの購入が少なかったかな。