正義は決めごと、法律、掟。『大奥のサクラ 現代大奥女学院まるよんっ!』

血しぶきと肢体が舞い散る愛と鮮血のハーレム浪漫活劇の第4巻。関ヶ原の合戦で時空間爆弾を使い勝利した豊臣の政権が400年続いている世界で、時空間爆弾の影響により異能力に目覚める少女達が現れるという歴史改変ものです。時空間爆弾で発生した凍てついた霧(インセクトゲージ)によって帰ることが困難になった黒船の電姫(デンキ)の攻撃から大阪の街を守った吸血姫(ばんぱいあ)。吸血鬼の活躍により主人公豊臣秀影率いる幕府への不満は高まるばかりだった。

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今回から新たに大奥女学院序列二位で執行部部長の鎌切が登場。蛍の上司にして少し精神年齢の幼いちびっ子。彼女は出生の不幸から法律や掟など絶対的なものを重視する。大奥版ジャッジ・ドレッド。しかし、蛍には甘えっぱなし。

今回のお話は城下で大奥女学院の序列上位生徒が殺害された事件から始まる。調査のため城下にひとり出向くさくら(ヒロイン)。そんなさくらが心配でこっそり城を出るさくらに付いてきてしまった将軍秀影(主人公)。立場で自由に身動きが取れない主人公と主人公の汚れ仕事を一手に引き受け血塗れで傷つきながら戦場に立つさくらのラブラブと悲惨なバトルの対比が非常に良い。過去にさくらの肢体を奪ってしまい負い目を感じながら、立場上さくらに手をさしのべることがあまりできない主人公の悲しさが伝わってくる。

黒船所属のモモの正体、吸血姫の誘拐、立ちはだかる鎌切。

鎌切の攻撃がまったく分からず満身創痍のさくら。血が飛ぶ、腕が飛ぶ、血みどろバトル。今回のお話も非常に良かった。ちょいエロとグロが苦手じゃない人には是非お勧めしたいラノベ。アニメ化は難しいかな。

しかし、冒頭の赫竜(赤とんぼ)と黒姫のマイクロ水着は違反だろ。

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