つまらぬものを観てしまった 『メタル侍』

メタルとついたが最後、観なければならんと思ってしまうのがメタラーの悲しい性よ。うん、いろいろ中途半端でダメだ。

かなり前に発売されたオリジナルビデオ作品らしいけど、この10月からTVKで放送が始まった。かなり出落ち系作品とはいえさすがに商機を逃しているような……。

開幕登場する主人公の松平出州之進。見るからにKISSのようなフェイスペイントをしこれぞメタルというベタな風貌。ただメタルっぽいのは冒頭の音楽とこの侍の風貌まで、あとはゆるい勧善懲悪の時代劇の始まりです。後半の殺陣のシーンまでほとんどメタルとは関係のないだるいお話が続きます。

腕をクロスさせたのに手がメロイックサインになってないとか、生きた鳩を食いちぎるとか、教会に火を放つとか、メタル的な要素をふんだんに盛り込んでいたら笑えたのに、極めて普通のレベルの低い時代劇でなんのためにメタルを付けたのか分からない。デスの神の名前が泣いている。

普段は暇そうな旗本しかしその正体は悪をくじくメタル侍という暴れん坊将軍や遠山の金さんを踏襲した流れなのだが、導入で悪側の悪事が分からないため、中盤までただ失恋したバカな侍になってしまっている。話の構成ももう少し練りようがあったのではないか。

クライマックス、殺陣のシーンでギターを使ったメタルらしい殺陣を披露するものの、時すでに遅しという状況でもったいない。

このドラマとは関係ないが『押忍!!ふんどし部!』も面白さが分からなかった。古田新太の体をはったふんどし芸がもったいない。ひさびさにフォーゼのラグビー部の人みました。

3 COMMENTS

red-hood

というほどは映画、観てないですけどね。
今年は劇場で鑑賞した分で50回行くか行かないか程度です。

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