そんなこと言ったらプログラマに殺されるぞ『東京トイボックス』

「今から仕様を一部変更する!」とか言ったらプログラマに殺されるぞと思ったけどドラマ自体は面白かった。

主人公天川太陽役の要潤に仮面ライダーみたいなスーツを着せたり、会社名がスタジオG3だったり、アギトのオマージュかと思ったら原作からそうらしい。まさに天職。

冒頭で月山星乃の言う「納期内に面白いものを作る」ができればどの会社も苦労しないんだけど、なかなかそうはいかないよねという葛藤がよく描かれている。面白いゲームを作ることに全てをかける天川とゲームをまったく知らないコンサルの月山がそれぞれの立場で対立するのは、どっちの言い分も分かります的に面白い。ただ、半沢直樹と違って盛り上がりに欠けるのは自分たちの力では解決してないというところ。なのでもう少し天川の天賦の才能みたいなところを惜しみなく使った方が面白くなる気がする。毎回ピンチを乗りきるがその上をソリダスが行くみたいな。

ドラマの撮影に秋葉原の駅前にあるアクワイアを使ってたけど原作もアクワイアをモデルになんだね。ロード・トゥ・ドラゴンのポスターがさりげなく貼ってあったり、アプリの宣伝にラグナロクのゲーム内チャットルームを使ってたり、親会社のガンホーを巻き込んでの協力っぽい。

ちなみに「今から仕様を一部変更する!」というのは、マスターアップが延びても責任が取れる人や変更したことによるチェックを納期内に完了し不具合を出さないことができる人だけが言ってよい言葉。多くの場合、納期内にゲームは完成してもデバッグが全然できていないことがほとんどです。コンシュマーでは致命的ですし、アップデートのできるゲームではいつになっても不具合の修正でアップデートがどんどん先延ばしになる悪循環です。そして、その多くの負担はプログラマーにのし掛かるのです。

ということで、次回も楽しみですね。

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